EXPANDING COMPANY進出企業紹介
株式会社ダイハツビジネスサポートセンター
地元人材を活用し、地域貢献の輪を作る
技術を活かした多彩な業務内容
株式会社ダイハツビジネスサポートセンターは、大阪府に本社を持つダイハツグループの一企業です。
2014年に(株)ビジネスサポートセンターと(株)ダイハツテクナーが経営統合し、設立されました。二社の技術を合わせ、車の部品設計やカー用品の企画開発、ディーラー支援といった「車関連業務」だけでなく、カスタマーサポート、ファシリティサービス、保険・ウェルフェアサービスなど、幅広く多彩な業務内容を特長としています。
2015年には技術事業部・沖縄開発センターを開設し、設計受託業務を中心におこないながら、理系人材の採用活動も進めています。
うるま市進出の決め手と地域特性
うるま市進出のきっかけは、沖縄県主催の「企業誘致セミナー」でした。熱心に沖縄県への企業進出のメリットをご説明いただき、スモールスタートを考えていた私たちにとって魅力的な環境だということがわかりました。特に「事務所を安く借りられる」「優秀な理系人材の採用がしやすい」「設備投資に対しての補助制度がある」といった条件は、進出の決め手となりました。
また、うるま市へ来たばかりの頃は知りませんでしたが、沖縄県の中でもうるま市は製造業に強い地域なんですね。当社は設計業務を行っているため、うるま市内での横のつながりを活かしたビジネスができそうだと期待しています。
車関係の会社は少ないようですが、車や設計に興味を持つ学生には注目していただけるので、かえって良い環境だと感じています。沖縄県では昔からダイハツ車のシェアも高く、沖縄県やうるま市の中で新たな「ものづくりをするメリット」を探してみたいと、模索している最中です。
複数拠点を活かした働き方と課題
大阪府の本社と沖縄県以外にも、国内にいくつかの拠点を持って活動しています。
うるま市に新たな事務所を作る際、まず取り組んだことは「オンラインで仕事をできる環境づくり」でした。本社のある大阪府の事務所とうるま市の事務所をオンラインのビデオ通話で常時接続し、同じオフィスで仕事をしているかのような演出に取り組みました。
常に互いの事務所の様子がわかることで、社員同士が気軽に声を掛けたり質問したりすることができます。コロナ禍以前からの取り組みですが、ここ数年で技術が進歩し、より「場所は違っても、共に働く」環境整備ができています。現在、沖縄開発センターでは地元人材が活躍しており、新卒採用と中途採用の人材を合わせて25名程採用しています。数年の本社研修を経て、現在は9名の地元スタッフが沖縄開発センターで力を発揮してくれています。
また、今の沖縄県やうるま市の課題として感じていることは、一つは輸送関連のロスについてです。ものづくり業界では多くの材料を運び、出荷するため、輸送コストを重視します。とはいえ、今はものづくりもデジタル技術が重要ですから、実際のものづくりを行うこと以外のメリットをアピールした方が良いかもしれません。
また、沖縄県は東南アジアを始めとする海外諸国と距離的には近いものの、直行便がなく不便さを感じるところも課題の一つです。日本とアジアを繋ぐ文化的な側面などを活かして、さらに発展してほしいと思います。
地元人材の活躍が「地域の力」に
今後の展望としては、まだスタートしたばかりの会社ということもあり、とにかく基礎作りに力を入れていきたいと考えています。設計業務などは沖縄開発センターをメインに業務を進めていく予定ですので、沖縄県での採用活動も積極的に行いたいです。
初期に沖縄県で採用したメンバーは着実に成長してくれていますので、これからの業務の中心メンバーとして活躍してほしいと思っています。とても優秀なスタッフばかりなので、どんな仕事が生まれるのか、非常に楽しみにしています。
あとは、漠然としていますが「沖縄に貢献したい」という気持ちを持っています。これは沖縄に住んでいる私だけの想いではありません。沖縄出身の社員は入社時に皆「地域へ貢献することに興味がある」と話す人ばかりでした。ぜひとも会社で身に付けたスキルを活かして、地元に貢献してほしいと思います。今は「ものづくりネットワーク」の研修などに参加する中で、地域貢献の可能性を探っています。
INTERVIEW INFORMATION
- インタビュー協力
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- 役員 大谷 正幸 様
- 技術事業部 部長 佐野 宏樹 様
- 企業名
- 株式会社ダイハツビジネスサポートセンター
- 公式サイト
- https://www.dbsc.co.jp/