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COMPANY GUIDE地元企業・人材紹介

一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄

沖縄のものづくり産業を後押し

これまでの事業内容や取り組み

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ものづくりネットワーク沖縄は2012年にスタートしました。県内にも、ものづくり企業は当然いっぱいあって、県外からの新規事業者さんもいっぱいいるわけだから、名前の通り、ネットワークを構築して、沖縄のものづくり産業を後押しする活動が我々の目的、使命です。

若い技術者たちの受け皿ということですね。
金型の設計や製作、加工などを民間企業と連携して、ものづくり全般に関する活動を進めています。沖縄県金型技術研究センターと車の両輪のように自走して、沖縄のものづくり産業の振興に努めています。

金型を作ればいいわけではなく、お客さんが求められているものを適切につくる「コンカレントエンジニア」を育てていくことをやっているわけです。

ものづくり産業の人材を巡る環境

私自身は18歳まで、沖縄で暮らしていて、その後、大学は鳥取、それから九大に行って、ヤマハ発動機に入社したんですよね。実は兄弟の中で、私だけが県外に出ていて、おふくろからは「帰ってこい、帰ってこい」と言われていたんですけど、帰る場所がなかったんです。働く場所がなくてね。そうした時代背景がありました。
それは近年でもデータとして変わらないでしょう。

沖縄県には、琉球大学の工学部をはじめ、工業高校が9校もあって、そこから毎年2000名から2500名ぐらいが巣立っていく。
みんな県外に出ていくことを、当たり前と思っているかもしれないけどね。働く場所がないから県外に出ていくだけ。人材はいるわけなんです。もっと活躍できる環境をつくっていかないといけない。

そういう環境がないから、県外に出て、家の事情で沖縄に帰らなきゃいけなくなっても、働き先がない。帰ってきても、自分のキャリアであったり、やってきたことが活かせないことが多い。若い人たちが活躍する場を提供できてないということは、いい社会じゃないということだね。それは大人の責任ですよね。それが、ものづくりネットワークの役割だと思っています。

大切なのは三方よし

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その企業が沖縄で何をやりたいのか、どういう立ち位置で進出してくるのか、そこがちゃんと固まってないと地元に迷惑ですね。やっぱり、会社というのは公の立ち位置ですから、三方よしでないとダメ。地域や社会に貢献できないとね。進出するにはまず最低限それが必要。

人件費が低いということで、沖縄に進出しようとする企業があるわけです。企業の立場で考えると、人件費が抑えられる地域でやりたいのは分からなくないけど、そういう企業は沖縄に来るなと伝えています。沖縄はそういうところじゃないんだと。

沖縄で何かやりたいっていうのなら、何のために沖縄に来るのというのを、ちゃんと社会が受け入れられるような形にして伝えないとね。沖縄のために少しでもお役に立ちたいとかね。沖縄が好きだから、それでもいいんだよ、最初は。好きだから、自分たちの利益だけじゃないんだと。当然、企業だから利益がないといけませんが、それだけではないはずですよと。

沖縄で、うまくいってる人たちの企業を見ると、みんな沖縄が好きで、もう沖縄に住みたいから、全部を沖縄に移したっていうところは、やっぱりうまくいってるよね。
一番困るパターンは、人件費が安いから、ちょこちょこと来て1年ぐらいでやめて、帰っちゃうというのが目につきます。

沖縄でものづくりをするメリット

沖縄でものづくり産業がなかなかうまくいかなかった要因や、沖縄の人にとってのハンディキャップって、地理的な距離ですよね。離れていると。東京を中心に見ると、そうかもしれませんよね。
アジアで見ると、沖縄の方が近いでしょ、となります。

考え方ひとつで変わるわけです。同じように、これからは従来通りの考え方、やり方で仕事をしなくてもいいのかなと思います。
情報通信インフラがどんどん進化していくから地方でも、どんどんものづくりをやる人を育てることには意味があります。
というのも、金型メーカーって、基本的にはデジタルエンジニアリングの塊を持った集団なんですよ。我々は、昔からデジタル環境で仕事しているわけです。

海外と仕事をしても、工場を作っても、そことのやり取りも、データなどは全部CADデータでやっています。決済も電子決済でやるし、技術の中身というのは、ほとんどデジタルでやりとりができるわけですね。そうすると優秀な技術者が育てば、沖縄でも十分勝負ができるわけです。

沖縄に進出するということに関して、私はリゾートファクトリーと表現しています。リゾート環境の中で、ものづくりの形を見直しませんかと。従来と違う環境で、面白い仕掛けを作る、あるいは沖縄という環境を生かして付加価値の高いものを作る。そういう企業に来てもらいたいですね。

INTERVIEW INFORMATION

インタビュー協力
  • 代表理事 金城 盛順 様
企業名
一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄
公式サイト
https://mdn-okinawa.or.jp/
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